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在学生の声(2022年度)

灘井 美樹(学部生)

大学では、これまでは当然として認めていたことも厳密に理論づけることを意識しながら様々な数学を学びます。そのため、大学の講義は定義の紹介と定理の証明が多く、講義中に理解することが難しいこともよくあります。そんなときは、同級生の仲間たちと話し合ったり、学習室に参加して先輩や先生に質問をすることができます。「どうしてこの定理が成り立つのか」という疑問に納得することができたときには、大きな達成感と喜びを感じることができます。是非皆さんも数理科学科で一緒に大学数学を学んでみませんか?

木田 明里(大学院生)

私は位相空間論を専門に学んでいます。位相空間論では、2点間の近さ・遠さを調べるために、距離構造を抽象化した、位相構造というものが与えられた空間で議論を展開します。現在は大学院で、特に連続体という空間を対象とした研究を行っており、直観に反する例に多く触れることができ興味深いと感じています。私は高校生の頃からこの分野に興味があったわけではなく、本学科に入学して様々な数学の分野に触れる中で、今の研究分野に興味を持ちました。本学科では多様な数学の分野の科目を履修することができます。ぜひ自分の興味がある数学の世界に出会ってその道を究めてみてください。

向井 ひかり(大学院生)

高校数学では解答にスピードが求められましたが、大学数学は「研究」するために知識を深めるので、1つの問題に対してじっくり考え抜くことが大切になってきます。そうした姿勢で数学の理論自体を勉強し、さらには既存の理論を超えて未だ解決されてない問題や、一見数学とは繋がりがなさそうな現象の理解に数学の射程を広げることにも挑戦します。私は現在、映画公開直前にネット検索件数が急上昇する「ヒット現象」に潜む数理的構造の解明に取り組んでいます。皆さんも一緒に数学で興味のある現象を探求してみませんか?